それでも君に 恋をしている
この夏わたしが大切にしてきた一つの「物語」が終わりを迎える、のかもしれない。
「物語」という言い方をするのは、せめてもの抵抗である。だって「物語」は一度おわっても、また書き始めることだって出来るから。
たのしいと同時に自分でも気づかないところでかなり疲弊した夏だった。トラジャ担だからではなく、宮近担だからやっぱり顕嵐くんを奪われたって思っちゃうんだ。でも仮想敵もつくりたくないし、誰も嫌いになりたくない。
奪っていった人たち(という言い方にもかなりの語弊があるんだけど)も大好きな人たちだから嫌いになりたくない恨みたくない、そうならないように立ち回るにはどうすればいいのかを考え続けた夏だった。
もう本当に、とっても勝手なんだけど顕嵐くんも一緒に戦っている気分でずっといた。二人で強くなっていこうねって勝手に思ってた。
責めるつもりは、毛頭ないんだ。だけどLove-tuneに対して、顕嵐くんのファンが口を揃えて「初めて顕嵐くんの内面を見てくれる人たちが現れた」みたいに言うのが悲しくて悲しくてしょうがなかった。誰よりも顕嵐くんの内面とじっくり向き合ってきたはずの宮近くんを見てるわたしは、初めてじゃないよ?全部なかったことになってくの?って思ってしまったんだ。そんなことないはずなのに。
あらちかは、お互い多くを口に出さない二人だと個人的には思うから、わたしたちに伝わってない部分もたくさん、たくさんあるんだろうなって。宮近くんは顕嵐くんと一緒にステージに立つことを誰よりも望んで、誰よりも大切にしてきた人だと思うんだけどなあ、きっと。
こういうときに雑誌やテキストをきちんとまとめていないことを恨むんだ。誰に対して提示するとかじゃなくて、みんなの中でも自分の中でもなかったことにならないように、記憶は消えても記録で残しておければなあって。
テレガイのテキストを読むと、Love-tuneに対するやっすーの気迫をヒシヒシと感じる。もうその言葉一つ一つから溢れてる。ようやく手にした念願のユニット、絶対に手放したくないし上手く開花させるにはどうすればいいかに全力を傾ける姿勢に圧倒される。
長妻くんとか超玉森くんタイプ(度胸があって物怖じしないからゴリ押しでもあえて前に出すことで開花する系)だから野放しにするのはもったいなすぎたし、どこかのユニットにぶち込むのが手っ取り早いのは目に見えてたし、その土壌としてLove-tuneが最適なのは素人のヲタクが見てもわかる。
怖いほどに今のLove-tuneから「本気」を感じる。怖い、けど、よかったとも思う。だって大切なシンメを奪われてまで成し遂げられようとしていることが中途半端なモノだったら納得いかないでしょう?!?!
最近のわたしはずっと「愛を叫べ」の中の人のテンションで。六年間シンメだった自担を、あらちかという関係を、本人の意思かどうかは知り得ないけど、切り捨てるのであれば、そこまでするのであれば、絶対に幸せになってくれなきゃ困るぜベイベーって。
本人たちにとっては「そこまで」のことではないかもしれないけど、あらちかをこよなく愛してきた一人のヲタクにとっては、とっても大きな変化なんだよ。
ファンとして恥ずかしいことなんだけれど、顕嵐くんを失った宮近くんをちゃんと好きでいられるか不安で怖くて、ただひたすらに「好き」を確認するサマステ期間だった。
どこが好き?なんで好き?どうしてこの人じゃなきゃって思う?って確認していく作業。そんで、ちゃんとわたしが「大丈夫だ、この人で間違いなかった」って思えるような公演を見せてくれた。何様だよって感じだけど。本当おこがましいのは重々、承知しております。
お仕事中の「明るくてお調子者な宮近くん」は実は色んなことを考えていることを知って、17歳なのに大人だなあとギャップを感じたことが、好きを加速させた大きなキッカケだった。
そして何よりステージの上にいるときはいつもお客さんを第一に考える姿勢が好き。クリエでもサマステでも自らたくさん声を出して客席を煽って絶対にお客さんを置いてきぼりにしない。一緒にできる振り付けを考えてくれたり、コールできる箇所を作ってくれたり、みんなを楽しませたいっていう気持ちが溢れているところが好き。見てて飽きることがないほど表情や表現の仕方が目まぐるしく変わって、ステージの上にいるときは常にエンターテイナーでいてくれるところが好き。
こういう姿勢から言葉を選ばず言うならば、宮近くんにはお金を払う価値があると思える。
あと純粋に「才」のある人だとも思う。ダンスや振り付けはもちろん言葉選びのセンスとかも。そして、その「才」が正当に評価される世界であってほしいと強く願う。ステージに誠心誠意いつも向き合ってる人だからステージの上でたくさん評価されてほしい。
それと単純に嗜好が合うから好き。宮近くんの選曲、宮近くんが考えた振り付け・演出・構成、宮近くんが発した言葉やギャグやフレーズ全部わたしの好み。宮近くんの息がかかったモノは大体ドンピシャ。だから好きなんだ。
好きなのに、疲れたりする。たのしいやうれしいやだいすきで埋め尽くされていたいのに、モヤモヤしたりいっそのこと嫌いになれたら楽なのになあとか思ったりする。
わたしのヲタクとしての理想のスタンスは「ロイヤルミルクストーリー」の「今出来る楽しい事をしようよ それを恋と呼ぼうよ」なんです。
宮近くんがくれる「楽しい」を全力で受け取って、それに恋をすればいいだけのことだったんだ。そんな簡単ことも見失うなんてファンとして不甲斐ないなあ、まったく。
あらちか とは、
月と太陽みたいに何から何まで真逆な二人で。だからこそお互いに対して「自分に無いモノを持っている人」だと思っていて。憧れ合って、照らし合って。お互いの足りない部分を補い合って。ライバルって言い合える、相乗効果のある素敵なシンメです。
過剰に絡んだり営業したりしない二人だけど、ちゃんと仲良しな二人だけの空気感があって、なのに二人で歌うパートの歌詞が意味深だったりして、よく分からないけど、大好きだ〜〜〜(大の字)って思えるシンメです。
諦めの悪いおたくなので、冒頭に書いた通り一旦、物語が止まるだけだと思ってる。どんな形でも、どれだけ時間がかかっても、またあらちかの物語が動き出す日を楽しみにしてるよ。って明日からも普通に続くかもしれないしね?
それまで宮近くんが今「守りたい」と思えるモノをちゃんと守れるように、宮近くんの叶えたい夢が一つでも多く叶うように、ファンとして出来る限りのことをしていきたいな〜って思います。
長くてまとまりのない文章だこと。色々と書いたけど誰のことも責めるつもりはないです、もちろん。お門違いだよね。だってジャニーズジュニアってそういう世界。今に始まったことじゃないから。そんな世界だけど明日も明後日もその先もずっと、わたしの大好きな人たちがみんなで笑っていてくれますように。